“おうせ”の漢字の書き方と例文
語句割合
逢瀬100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僧三 一つの逢瀬おうせでも、一つの別れでもなかなかつくろうとしてつくれるものではありませんね。人の世のかなしさ、うれしさは深い宿世すくせの約束事でございます。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
はかない恋の逢瀬おうせに世を忘れて、唯もう慕い慕われて、酔いこがるるより外には何も御存じなく、何も御気の付かないような御様子。私は眼前めのまえ白日ひるの夢を見ました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ねえ、わたしをあわれと思って、乳母と二人力をあわせ、何ともして、逢瀬おうせをつくってはたもるまいか?
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)