“おういつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
横溢81.8%
汪溢12.1%
旺溢6.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういう怖れをいだくのも、家康自体にその危さが横溢おういつしているためよりも、時代の人気があまり家康に有利でありすぎたせいだった。
家康 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
人は遠く現代から吉野時代を望見して、大観的に吉野方を悲惨と規定する故に、吉野朝廷の歌に異常な生活の変質と生気の汪溢おういつを感じたくなるのである。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
船長はまだ例の「死」のそうから離れないが、元気は旺溢おういつしている。こう突然に愉快そうになったので、私はさきに彼が陰気であった時よりも更に面喰らった。