“えきさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
棭斎60.0%
亦斎20.0%
益斎20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
晩年一部の好書家が棭斎えきさい展覧会を催したらドウだろうと鴎外に提議したところが、鴎外は大賛成で、博物館の一部を貸してもイイという咄があった。
鴎外博士の追憶 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
又斎の子が亦斎えきさいで、家業を嫌ひ、篆刻を学び、後には所謂戯作者の群に投じ、雑書を著して自ら紫軒道人しけんだうじんと署した。此紫軒の著す所に「茶番頓智論」二巻があつて刊行せられた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
天保六年大沼捨吉が鷲津氏の家塾に寄寓きぐうしていた時、松隠は隠居し嫡子徳太郎が家学をついで門生を教えていた。徳太郎、名は弘、あざなは徳夫、益斎えきさいと号しその家塾を有隣舎となづけた。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)