“えいほう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鋭鋒95.7%
永保4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
相手を下にも置かずもてなしながら、卑屈なところは微塵みじんもないし、巧みに鋭鋒えいほうをいなす態度は、見ていても頬笑ましいくらいであった。
古今集巻之五 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
客観写生に熟練して来ると、知らずらず作者の個性が隠そうとしても隠すことが出来なくなり、その鋭鋒えいほうが客観描写という袋を突いて出て来る。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
これを持ち伝えておるからは、お前の家柄にまぎれはない。仙洞せんとうがまだ御位みくらいにおらせられた永保えいほうの初めに、国守の違格いきゃくに連座して、筑紫へ左遷せられた平正氏たいらのまさうじが嫡子に相違あるまい。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)