“うんでい”の漢字の書き方と例文
語句割合
雲泥100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四畳の座敷に六人がいる格で一ぜんのお膳に七つ八つの椀茶碗わんぢゃわんが混雑をきわめてえられた。他目よそめとは雲泥うんでいの差ある愉快なる晩餐ばんさんが始まる。
水籠 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
義伝毒害の宿怨を忘れぬ阿波や、塩をめて皇学を起さんとしつつある公卿とは、その意気なり境遇なりが、あまりに雲泥うんでいな相違である。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
甲寅の歳、航海一条の口書に比する時は、雲泥うんでいの違というべし〔死に際して、なお口実の可否を論ず、これ死をいとしまずして、名を愛む所〕。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)