“うりだめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
売溜85.7%
賣溜14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
売溜うりだめの十一円なにがしの金は、三百四十円ばかりの貯金の通帳と一所いっしょに、手提金庫の中にチャンと在ったのだから、それを目的の仕事とは思えない。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
莫斯科モスクワの小店なぞに切々せっせ売溜うりだめの金勘定ばかりして居るかみさんのマシューリナ、カテーリナならいざ知らず、世界のトルストイの夫人の挙動ふるまいとしては、よく云えばあまりに謙遜けんそん
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
黒木綿で頬冠りをした大男が、匕首あひくちを持つて店口から飛び込み、默つておどかしましたので、有合せの賣溜うりだめ二三兩をかき集めてやると、いきなり私の頬をこの通り匕首で叩きます