“うちょうてん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
有頂天96.1%
宇頂天2.6%
有頂点1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
如何に天才でも非凡人でもこう易々やすやすとトントン拍子に成上ると勢い矜驕きょうきょうとなり有頂天うちょうてんとなるは人間の免かるべからざる弱点である。
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
大金をつかんで、宇頂天うちょうてんになって店をでようとする姉川に、うしろから老商チャンは声をかけた。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あゝこの言葉——このむき出しな有頂点うちょうてんな興奮した言葉こそ葉子が男の口から確かに聞こうと待ち設けた言葉だったのだ。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
検疫官が片手に舵綱かじづなをあやつりながら、有頂点うちょうてんになってそれを拾おうとするのを見ると、船舷ふなばたに立ちならんで物珍しげに陸地を見物していたステヤレージの男女の客は一斉いっせいに手をたたいてどよめいた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)