“うちひも”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
打紐95.8%
内紐4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは母がいつも寝床の上に置いて寝る平生着ふだんぎの帯締めで、紫色の打紐うちひもに、鉄の茄子なすが附いているのでした。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
男は少しり身になりながら、チョッキのポケットから、紫の打紐うちひものついた大きなニッケルの懐中時計を出して、丹念たんねんにそれと時間表の数字とを見くらべている。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
と言いながら、節子は玄関に畳んで置いてあった質素な感じのする新しいコートを奥の部屋まで持って来て、岸本の見ている前でその灰色のやつにそでを通したり、玉子色の内紐うちひもを結んで見せたりした。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)