“うしろまき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
後詰80.0%
後巻20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いま岡崎におす殿の許へ、わしの書状をもって、後詰うしろまきの催促にまいってくれい。大任じゃぞ、勝吉。よいか、そちに命じる貞昌の心をめよ」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お心はうれしいが、いざ一朝いっちょうのせつは、この河内、大和は王軍にとってたいせつな穀倉の地、また後詰うしろまきのお味方の地。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「この上は、彼らを先鋒せんぽうとし、われわれは後巻うしろまきして、進むほかあるまい。さもなくば、戦いの後、木下、池田を見殺しにしたといわれよう」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そう考えてゆくと、勢源の実弟治部左衛門は、豊臣秀次に刀術を教えているし、その門人山崎与五郎という上手は、富田家のむこになって、後に前田利長に仕え、末森すえのもり後巻うしろまきに勇名をあげている。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)