“うしおだ”の漢字の書き方と例文
語句割合
潮田100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中にも堀部安兵衛は、大石と離れてさえ決行しようとしていただけに、明くる朝すぐに発足ほっそくして、潮田うしおだ又之丞とともに江戸にせ下った。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
それから四日ほど措いて、大石内蔵助以下、潮田うしおだ又之丞、中村勘助、中村清右衛門、進藤源四郎などの一行は帰ってきた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれどそれから六年後、内匠頭の兇変きょうへんがあって、浪士の盟約が密かに結ばれた頃、彼はどこからともなく、のっそりと現われて、大高子葉、潮田うしおだ又之丞の二人を介して、義挙ぎきょに加わった。
濞かみ浪人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
同じ宿に泊っている潮田うしおだ又之丞、近松勘六、菅谷すがのや半之丞、早水はやみ藤左衛門なぞという連中は、一室置いた次の間に集まって、かみの間に気を兼ねながらも、何やらおもしろそうに談話はなしをしていた。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
その他、潮田うしおだ、小野寺幸右衛門なども、捨ておかれぬと息まいておる。何か、起りますぞ。捨ておかれぬというのは、此方こっちの事。惣右衛門どの、いちど、京都へ御出馬なくてはかないますまい
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)