“いろうざき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
石廊岬50.0%
石廊崎50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうど石廊岬いろうざきの端をかわし、右に神子元島みこもとじま地方じかたが見えかかるころ、未申ひつじさるの沖あいに一艘の船影が浮かびあがって来た。
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それは伊豆半島の南端石廊岬いろうざきから大瀬あたりへかけての海である。
蜻蛉返り (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
女を連れて石廊崎いろうざきの手前にある洞穴見物に出掛けたという男の話だ。船で見て廻るうちに、男は五百円懐中ふところに入れたまま、海へ落ちて死んだ。女だけ残った。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
伊豆半島の突端石廊崎いろうざきから、伊豆七島の新島、更に外房州の海岸から外へ六七十キロの海上を点々とつづり、鹿島灘の外を通って、元の勿来関へ帰るという大円だ。
空襲下の日本 (新字新仮名) / 海野十三(著)