“いのきち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
亥之吉37.5%
伊之吉25.0%
猪之吉25.0%
猪吉12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしはまた鉄心の紀行『亦奇録』について、横山湖山の長男亥之吉いのきちがあたかもこの時毅堂の家にあって勉学していた事を知り得た。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そのうちのひとりに、ちょっと話したい用があるというと、それは伊之吉いのきちという大番頭であった。伊之吉は一空さまをじろじろ見たのち、急に愛想あいそうよく招じ上げて、店の裏の小座敷へ案内して行った。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
久保猪之吉いのきち氏が学会で九州から上京され、駿河台の宿屋に泊っておられ、豊国とよくにの描いた日本で最初に鼻茸を手術した人の肖像を写すことを依頼されて、その宿屋に毎日私が通っている時に
泉鏡花先生のこと (新字新仮名) / 小村雪岱(著)
「そうか」というと代官松は、知らせに来た乾児こぶん猪吉いのきちという男を、迎え取るがように一足出たが
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)