“いぬき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
犬君50.0%
犬帰25.0%
居抜25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
儺追なやらいをするといって犬君いぬきがこれをこわしましたから、私よくしていますの」
源氏物語:07 紅葉賀 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「ではお尋ねいたしますが、犬帰いぬき村の農家などに、住居されるご身分とも思われませぬが、何ゆえあのような農家などに?」
猫の蚤とり武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
犬帰いぬき村という貧弱な村の、博労佐治平のあばら家の一間に、刃三十郎と梶子とが、睨み合うようにして坐っていた。
猫の蚤とり武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
聞いてみると、店は居抜いぬきでトウから売りにかかッていたが、先で急に値段を見切ったので、この人々は俄に今朝けさ金の取引をすまし、ここへ移ってきたばかりだとのこと。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)