“いなら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
居並69.2%
居列23.1%
伊奈良7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舞殿ぶでん東側ひがしわきの一段高い席に、頼朝と政子まさこ居並いならんで彼女を見た。夫妻は、物珍しいものでも見るように、静のしとやかな礼儀を見まもっていた。
日本名婦伝:静御前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、一同も少しく魂負けがして、念の為に石の最も多く降るという座敷にズラリと居列いならんで、きっかしらをあげて天井を睨み詰めていると、石は一向に落ちて来ぬ。
池袋の怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
上毛野かみつけぬ伊奈良いならの沼の大藺草おほゐぐさよそに見しよは今こそまされ (同・三四一七)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)