“いなばのくに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
因幡国66.7%
因幡國33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
他年榛軒の嗣となるべき棠軒淳良たうけんじゆんりやうが、四月十四日に因幡国いなばのくに鳥取の城主松平因幡守斉訓なりみちの医官田中淳昌じゆんしやうの子として生れた。通称は鏐造りうざうである。母の名は八百、杉田玄白のぢよだと、歴世略伝に云つてある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
因幡国いなばのくにの山奥の村にも、非常に大袈裟おおげさな山姥の話がありました。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そこは因幡國いなばのくにのうちだと思ふだけでも、何となく旅の氣分を改めさせた。湯も熱かつたが、しかし入り心地はわるくなかつた。その晩は夏らしい月もあつて、宿の裏二階の疊の上まで射し入つた。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)