“いながき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
稲垣75.0%
稲核25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西町奉行の佐佐は、両奉行の中の新参しんざんで、大阪に来てから、まだ一年たっていない。役向きの事はすべて同役の稲垣いながきに相談して、城代じょうだいに伺って処置するのであった。
最後の一句 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
お種は自分の生家さとを探すような眼付をして、四辺あたりを眺め廻した。実は留守、お杉は亡くなる、宗蔵はよそへ預けられている、よく出入した稲垣いながき夫婦なぞも遠く成った。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
乗合自動車はたいてい稲核いながきまでしか行かない。スキーをかついで、あの道を歩いていると一月の乗鞍のよかったことが思い出される。
単独行 (新字新仮名) / 加藤文太郎(著)