“いつつはん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
戌刻半62.5%
辰刻半25.0%
五刻半12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戌刻半いつつはんぎ、亥刻よつ(十時)近かったと思います。欄干らんかんにもたれて、かれたようにお月様を眺めて居るので、若しや風邪でも引いてはと思って、そっと私の羽織を肩へ掛けてやりました。
朝の辰刻半いつつはん(九時)そこそこ、桜はようやく満開で、江戸の春はまことに快適そのものでした。便所の格子窓からその花を眺めていると春の小鳥のさえずりも聴えます。
ほどなく五刻半いつつはんの時計が、奥深い所で、時を刻むと、五名の老中が、そろって、席に着いた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)