“いっこくもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一刻者37.5%
一克者25.0%
一剋者12.5%
一国者12.5%
一石物12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
でも先方からあなた様に対して、愛想づかしをなされたのではなくて、一刻者いっこくもののお師匠様が、邪魔をなされたのでございますから、訳はないはずでございますよ。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
これは一克者いっこくものの母親と違って、恐ろしい道楽者、酔えば必ず大地に引っくり返って、サア殺せ——とわめくので「殺され半蔵」と綽名あだなを取った男です。
あれは御承知のとおりの一剋者いっこくもの、わたしが会いになぞ行こうものなら、今ごろ何しに来た? 主君の仇も討たないうちに、何用あって親になぞ会いに来た? と、頭から呶鳴どなりつけますわい。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
「そんなことがあったかも知れません。主人と番頭でも、年も違いますし、親父は忠義者でしたが、この上もない一国者いっこくものでしたから」
あるいは一石物いっこくもの・二石物などという字も大阪府下にはある。その地がどれだけの広さまたは生産高であったという意味でなく、詳しくいうと一軒前に三反歩ずつの分配をした区域ということである。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)