“いちぶきん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一歩金50.0%
一分金50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家に一銭でも大事の日なのに、手箱の底をいて一歩金いちぶきん二つ三つ、小粒銀三十ばかり財布に入れて懐中にねじ込み
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
挨拶もそこそこに草履ぞうりをつっかけて門口に出て、それから小声でささやき合い、三人の所持の金子きんす全部、一歩金いちぶきん三十八、こまがね七十目ばかり取り集め、門口に捨てられてある小皿こざらの上に積みかさね
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
師匠の趣意はいかにも道理もっとものことですから、出来得る限りは用品も撰んでやるという工合で、その頃のことでそう大した入費というでもないけれども、困難な盛りの時分であったから、一分金いちぶきん