“いしがけ”の漢字の書き方と例文
語句割合
石崖100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はこの石崖いしがけこそは自然のビルディングだと思ったから、私は早速彼らをこの石崖へき散らしてしまったのであった。二、三十匹は確かにいたはずだ。
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
まるうちの街路の鈴懸すずかけの樹のこの惨状を実見したあとで帝劇へ行って二階の休憩室の窓からおほりの向こう側の石崖いしがけの上に並んだ黒松をながめてびっくりした。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ああ、その水の声のなつかしさ、つぶやくように、すねるように、舌うつように、草の汁をしぼった青い水は、日も夜も同じように、両岸の石崖いしがけを洗ってゆく。
大川の水 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)