“いこま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
生駒92.0%
伊古麻4.0%
胆駒4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
逃げおくれた兵は、生駒いこまや龍田あたりで殲滅せんめつされたり降伏した。あるいはまた、自国へさして、逃げ帰った武族も少なくなかったろう。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
太子は政務の合間を見ては、伊古麻いこまの峠を越えて、はるばる平群へかよつて来られたのである。
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
山背大兄王は一族とともに胆駒いこま山に隠れたが、それより更に東国へ逃れ軍を起してかえり戦わんという侍臣三輪文屋君みのわのふむやのきみの進言に対し、山背大兄王のこたえられた次のごとき言葉がある。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)