“いくひろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
幾尋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
両岸とも下へ行く程まるく抉れて、岩面は磨いたように光沢を帯びている、それへ幾尋いくひろの深さあるか知れないとろの水色が反射して凄い藍色の影が映っている。あたりは木立が深い。
黒部峡谷 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
此所こゝいらがいゝだらうと船頭は船をとめて、錨を卸した。幾尋いくひろあるかねと赤シヤツが聞くと、六尋位だと云ふ。六尋位ぢや鯛は六※かしいなと、赤シヤツは糸を海へなげ込んだ。
坊っちやん (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ここいらがいいだろうと船頭は船をとめて、いかりを卸した。幾尋いくひろあるかねと赤シャツが聞くと、六尋むひろぐらいだと云う。六尋ぐらいじゃたいはむずかしいなと、赤シャツは糸を海へなげ込んだ。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)