“いえじゅうだい”の漢字の書き方と例文
語句割合
家重代100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家重代いえじゅうだいのよろいを着、美刀を横たえ、かぶとは、床几わきの小姓武者に持たせている。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なお附近にはきさの小川、うたたねの橋、柴橋しばはし等の名所もあって、遊覧かたがた初音の鼓を見せてもらいに行く者もあるが、家重代いえじゅうだいの宝だと云うので、しかるべき紹介者しょうかいしゃから前日にたのみでもしなければ
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それが世にすぐれたる銘刀であるので、拙者はしきりに欲しくなって、相当の価でゆずり受けたいと懇望したが、家重代いえじゅうだいの品であるというので断られた。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)