“あずさがわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
梓川100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三年まえの夏のことです。僕は人並みにリュック・サックを背負い、あの上高地かみこうちの温泉宿やどから穂高山ほたかやまへ登ろうとしました。穂高山へ登るのには御承知のとおり梓川あずさがわをさかのぼるほかはありません。
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
老母は、聖観音の前にし、秀吉夫婦は、聖観音の御背にある内陣裡ないじんうちの一房にやすんだ。梓川あずさがわの渓谷の音と、ほととぎすの声が、夜もすがら聞えていた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なお六、七里、めったに里人も通わぬ道を参ります。姉川の上流梓川あずさがわの水は、たにをせき淵をなし、道に沿うておりますが、どこまで行っても水源に到りません」
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)