“あじけ”の漢字の書き方と例文
語句割合
味気100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「日ごと、そちと共に、大坂城のおふすまを描きには通うておるが……。権門けんもんの壁に生涯のぎょうをそそぐのは、時にふと、味気あじけない気がしないでもないのう」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
酒場の近くに佇んでいるのに気がつく、そして又もや味気あじけない日常生活が彼の面前にそそり立つのである。
いつも自分で行李こうりめていた一人の時の味気あじけなさが思い出されてきて、「とにかく二人で長くやって行きたい」とこんなところで、——みょうにあまくなってゆく。
清貧の書 (新字新仮名) / 林芙美子(著)