“あけぞら”の漢字の書き方と例文
語句割合
暁空100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紅色に染めわけられた暁空あけぞらを仰ぐと、何か、からからと笑いたいような——また、大声で歌でもうたいたいような気もちに駆られてならなかった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しとみをあげたそこの窓に、桔梗ききょう色の暁空あけぞらが切り抜いたように望まれた。そして吹き入る風にその人の黒髪が揺れ、小姓たちのたたずんでいるところまで、伽羅きゃらにおいが送られて来た。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちょうど花頂山や如意にょいたけなどの東山一帯の線が、暁空あけぞらにくっきり浮き出して、くれないの旗みたいな雲の裂け目から、旭光きょっこうが縦横に走って見えたが、往来へ出て、北山西山のほうをみると
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)