“あくまで”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
飽迄91.7%
厭迄4.2%
鉋迄4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
空は飽迄あくまで灰色であった、三尺ばかり上は灰色の厚い布で張詰られているような気がした。外へ出たが誰をたずねて見ようという考えは別になかった。
不思議な鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
『なツす、先生様ア。』とお常は厭迄あくまで曇りのないクリクリした眼で調戯からかつてゐる。十五六の、色の黒い、晴やかな邪気無あどけない小娘で、近所の駄菓子屋の二番目だ。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
決してわれ/\新時代の人の新しい心の表現の範とすべきものでない、われ/\は鉋迄あくまでもわれ/\の新しい思想や感情に即することによって、新しい文章を作らねばならぬと。
文章を作る人々の根本用意 (新字新仮名) / 小川未明(著)