“あくしゅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アクシュ
語句割合
握手88.2%
悪手11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
王子はたれとも握手あくしゅをかわして、にぎやかに、またにこやかにわらっていました。そのあいだも、音楽は、この晴れがましい夜室にひびきつづけました。
そして、小人たちにおれいをいって、ひとりひとりに握手あくしゅをしました。それから、まま母にのぞみのものをもっていってあげようと、走ってかえりました。
「明らかに悪手あくしゅだな。兵書の説かざるところだよ。婆羅門バラモンの秘巻にも(手紙は一度二度目は殿御がお直々)といふ明文が見えてをる」
西東 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
みずから、南もまだ片づかぬまに、また北へ大軍を分かち、あまつさえ、大坂城を留守にするなどという悪手あくしゅを、どうして秀吉ほどな人がやるのかしら? ……と、疑われてならないのだ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)