“あくしつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悪疾83.3%
悪湿16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まず一章全部と二章前半を見よ、ヨブに大災禍臨みて産はことごとく奪われ、子女は悉く殺され、身は悪疾あくしつに襲われ、最愛の妻さえ彼をののしるに至ったのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
岩間小熊、土子泥之助なる三人の高弟が看病をしているうちに、根岸兎角はみとりにき、悪疾あくしつの師一羽を捨て武州に出で芸師となり、自派を称して微塵みじん流とあらため世に行われた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
どちらの空を見ても、清朗和順せいろうわじゅんの気がただよっているのに、金座の上だけに、なにやら悪湿あくしつの気がたなびいている。
顎十郎捕物帳:07 紙凧 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)