“あおくま”の漢字の書き方と例文
語句割合
青隈100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近づいて見ると意外にも、それはつのが生えて青隈あおくまの入った木彫のめん、俗に般若はんにゃの面と称するものでしたから、手に取り上げて勘八はおどろきました。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ふつうの鬼女の仮面は、およそ青隈あおくまで塗られた奇怪なものだが、この仮面の鬼女は、甚だ端麗であり、色白で上品な顔をしてどう眺めても美人なことである。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの車曳くるまびきの舞台に出る公卿悪くげあくの標本のような青隈あおくまの顔を想い浮かべがちで、何となく奸佞邪智かんねいじゃちな人物のように考えられて来たけれども、それは世人が道真に同情するあまりそうなったので
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)