“あいだま”の漢字の書き方と例文
語句割合
藍玉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ると、どっかへ出かける気らしく、藍玉あいだまの手ぬぐいを泥棒かむりにして、手に、大事そうに抱えているのは、これが、あの、伊賀の暴れン坊の婿引出、柳生流伝来の茶壺こけ猿であろう。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
農村富農から藍玉あいだま仲買業や酒屋や山林業者やが派生して、必然的な道筋に添うて初期資本家を形成しても、他面彼らが依然たる封建制根底者的富農の資格をうしなっていないこと、それどころか
新撰組 (新字新仮名) / 服部之総(著)
岸には大八車にべか車、荷駄にだの馬、負子おいこなどが身動きもならぬ程に押合いへし合い、川の岸には山と積上げられた灘の酒、堺の酢、岸和田の新綿、米、ぬか藍玉あいだま灘目素麺なだめそうめん、阿波蝋燭、干鰯。