暫く明いて居た裏の家へ到々人が来て仕舞った。 子供達の遊び場になって居る広っぱに面して建って居る家だから、別にどうと云う程の事もなさそうなものだけれ共、やっぱり有難迷惑な、聞きたくもない兄弟喧嘩の泣声をきかされたり、うっかり垣根際に寄る事も …
| 著者 | 宮本百合子 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
| 初出 | 「宮本百合子全集 第二十九巻」新日本出版社、1981(昭和56)年12月25日 |
| 文字種別 | 新字新仮名 |
| 読書目安時間 | 約28分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約46分(300文字/分) |