昼の花火ひるのはなび
野球場の暗い階段を上りきると、別世界のような明るい大きなグラウンドが、目の前にひらけた。 氾濫する白いシャツの群が、目に痛い。すでに観客は、内野スタンドの八分を埋めてしまっている。 グラウンドには、真新らしいユニホームの大学の選手たちが、快 …