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『古都』
ふりがな文庫
『
古都
(
こと
)
』
京都に住もうと思つたのは、京都といふ町に特に意味があるためではなかつた。東京にゐることが、たゞ、やりきれなくなつたのだ。住みなれた下宿の一室にゐることも厭で、鵜殿新一の家へ書きかけの小説を持込み、そこで仕事をつゞけたりしてゐた。京都へ行かう …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「現代文学 第五巻第一号」大観堂、1941(昭和16)年12月28日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約33分(500文字/分)
朗読目安時間
約55分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
上手
(
うわて
)
軍鷄
(
しゃも
)
倅
(
せがれ
)
午
(
ひる
)
却々
(
なかなか
)
恰
(
あたか
)
曾
(
かつ
)
洟
(
はな
)
肯綮
(
こうけい
)
華車
(
きゃしゃ
)
薹
(
とう
)
駻馬
(
かんば
)
鵜殿
(
うどの
)