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『Pierre Philosophale』
ふりがな文庫
『
Pierre Philosophale
(
ピエール フイロゾファル
)
』
小心で、そして実直に働いて来た呂木が、急に彼の人生でぐずりはぢめたのは三十に近い頃であつた。少年のころ見覚えのある景色で、もう長いこと思ひ出さずにゐたのだが、一つの坦々とした平野を夜更けの壁にひろびろと眺めた。古い絵本と静かな物語を思ひ出し …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文学 第三冊」厚生閣書店、1932(昭和7)年9月18日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約8分(500文字/分)
朗読目安時間
約13分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
塵埃
(
ごみ
)
燻
(
いぶ
)
一条
(
ひとすじ
)
併
(
しか
)
午
(
ひる
)
旅籠
(
はたご
)
欠伸
(
あくび
)
泌
(
し
)
漾
(
ただよ
)
草臥
(
くたび
)
詐
(
いつわ
)
跫音
(
あしおと
)
霙
(
みぞれ
)