教祖の文学きょうそのぶんがく――小林秀雄論――――こばやしひでおろん――
去年、小林秀雄が水道橋のプラットホームから墜落して不思議な命を助かつたといふ話をきいた。泥酔して一升ビンをぶらさげて酒ビンと一緒に墜落した由で、この話をきいた時は私の方が心細くなつたものだ。それは私が小林といふ人物を煮ても焼いても食へないや …
題名が同じ作品
教祖の文学:――小林秀雄論―― (新字新仮名)坂口安吾 (著)