“鮒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふな99.2%
ぶな0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時は僕はもうまわるのをやめて、少し下に降りて見ていたがね、さっきの水の中にいたふなやなまずが、ばらばらと往来や屋根に降っていたんだ。
風野又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ちょろの八丁頭脳はなにを思いついたか、彼は市電の北の終点へいって、川魚の問屋をしらべ、生きたふなと鯉の卸し値や、その供給状態を慥かめた。
季節のない街 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
大家の主人あるじがある日一日釣って来たふなばちに入れて持って行ってやると、めずらしがッて、病人はわざわざ起きて来て見た。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
「それにこの間向う岸であの子が一人で、ふなを釣っていたの。よく似た子だと思うとあの子は目が見えるような顔をして、弟さんと一しょにいたの。」
童話 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
あの田圃の畔を流れる川の水は綺麗だったなあ、せりが——芹が川の中に青々と沈んでいやがった。ふなを捕ったり、泥鰌どじょうを取ったり……
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
濁りぶな腹をかへして沈みけり
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)