“鮒鮓”の読み方と例文
読み方割合
ふなずし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくて一日二日長きは七日もその余も経て始めて食ふべくなる、これを「なる」といふ。今でも処によりてこの風残りたり。鮒鮓ふなずしも同じ事なるべし。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
鮒鮓ふなずしや彦根の城に雲かかる」という私の好きな蕪村の句をむたび、彼女の美しい細おもてを、上海引き揚げ後これも行方のわからない虎ちゃんともども偲ぶのである。
わが寄席青春録 (新字新仮名) / 正岡容(著)
画面の視野が広く、パノラマ風であり、前に評釈した夏の句「鮒鮓ふなずし彦根ひこねの城に雲かかる」
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)