“賭博”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とばく45.0%
ばくち43.2%
かけ2.7%
いたずら1.8%
かけもの1.8%
なぐさみ1.8%
かけごと0.9%
てなぐさみ0.9%
とば0.9%
カスリ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あれはしんから底から亭主を好いておりましたが、男はカルタ賭博とばくを始めて裁判にまでひっかかり、そんな有様で死んじまったとか。
眞「成程、じゃアわしが師匠にうてお前様お梅はんと寝て居りみすから、私に何うか賭博ばくち資本もとでを貸してお呉んなさませと云うか」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それをまた、腕白わんぱくの強がりが、よく賭博かけなんぞして、わざとここまで来たもんだからね。梟は仔細しさいないが、弱るのはこの額堂にゃ、ふるくから評判の、おに
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
旅魚屋たびさかなや傳次でんじという者が此の寺へ来て、納所部屋でそろ/\天下御制禁ごせいきん賭博いたずらる、しからぬ事で、眞達は少しも知らぬのに勧められて為ると負ける。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
いやしくも未来みらい有無うむ賭博かけものにするのである。相撲取草すまうとりぐさくびぴきなぞでは神聖しんせいそこなふことおびたゞしい。けば山奥やまおく天然てんねん双六盤すごろくばんがある。仙境せんきやうきよくかこまう。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そのうちに、お綱が時々、挿花はな外稽古そとげいこに出るような姿をして、紀州屋敷の仲間ちゅうげん部屋に、賭博なぐさみごとをしに行くという話。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見せず惡事あくじ腰押こしおし或ひは賭博かけごと宿やどなどして食客ゐさふらふの五六人はたえす追々田畑たはた賣拂うりはらひ水呑同樣の困窮こんきうとなり凡十四五年居る中女房にようばう死亡みまかり今では娘とたゞ兩人差向ひてに漸々其の日を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
片傍かたわきへ草履草鞋を吊して商い、村上松五郎は八木やぎ八名田やなだ辺へ参っては天下御禁制の賭博てなぐさみを致してぶら/\暮して居ります。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「兎も角も、明日行つて見よう。本當にお時が盜つたのなら、右から左へ、賭博とばや吉原へ持つて行つてバラく氣遣ひはない」
密航者インチキか、懶怠者ヤクザか、喧嘩狂アマサレか、それとも虐殺ノサレ覚悟の賭博カスリ専門か、海賊間者クチビぐらいの連中にまっているのに、この二人に限ってソンナ態度がミジンもない。
幽霊と推進機 (新字新仮名) / 夢野久作(著)