“ばくち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:バクチ
語句割合
博奕69.2%
賭博19.4%
博打5.3%
驀地2.4%
博賭1.2%
博戯0.4%
博変0.4%
博突0.4%
搏打0.4%
樗蒲0.4%
袁彦道0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうして、丁度去年の暮頃から博奕ばくちに勝つたと云つて、急に身なりをこしらへたり、酒を飮んだり、女を買つたりして遊びあるいている。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
それを、それを、あの、だって、大事にして見るんなら、まだ何ですけれども、賭博ばくちの目に、よもうッていうんですもの。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
けれど、この男の弱点は博打ばくちの好なことで、ほかの事では乗らないが、博打で誘うときっと乗る。乗ってはいつも負ける。私は見るに見かねて
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
直ぐに驀地ばくちという文字通りに駈け出しました。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
伴「なにー、博賭ばくちに勝ったと、馬鹿ア云え、てめえの様なケチな一文賭博をする奴が古金こきん授受とりやりをするかえ、有体ありていに申上げろ」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「野郎待て。ここは、すみませんで済む場所たあ違う。ふてえ奴だ。博戯ばくちをしなけれやあ、場代をおいてゆけ」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幕の中では、青天井をいただいて、二十人ばかりの浮浪人が、車座になって、博戯ばくちをしている。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
房州鋸山のこぎりやまに、石にて刻んだ五百羅漢があるが、首は大抵なくなっている。むかし博徒ばくとが、羅漢の首を懐中しておれば、必ず博変ばくちに勝つというマジナイのために盗み取ったとのことだ。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
何だそんなことか、俺は博突ばくちうちが手入れに遭ったのかと思った、つまらねえ、と愚痴たらたら己が畑へ鍬をかついで帰って行くのもある。
採峰徘菌愚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
わたしは、ほんとうの勝負好きだろうか、狡猾こうかつ搏打ばくちうちだろうか、済度し難い賭博狂(見ただけでぞっとする手合)だろうか。
まるで索頭たいこ持だ、いや樗蒲ばくち打だ、げすの戲作者気質だなどという評語であったろうが、しかしわが猿飛佐助のために一言弁解すれば、彼自身いちはやくも自己嫌悪を嘔吐のように催していた。
猿飛佐助 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
見張りの眼を巧みに潜ってきた銀之丞が、閉め切った本堂の雨戸の隙間からチラチラ洩れる火影をのぞいてみると、正しく天下晴れての袁彦道ばくちの真盛り。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)