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置物
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おきもの
ふりがな文庫
“
置物
(
おきもの
)” の例文
それから、
白
(
しろ
)
い
狐
(
きつね
)
の
姿
(
すがた
)
をあらはした
置物
(
おきもの
)
も
置
(
お
)
いてありました。その
白狐
(
しろぎつね
)
はあたりまへの
狐
(
きつね
)
でなくて、
寶珠
(
はうじゆ
)
の
玉
(
たま
)
を
口
(
くち
)
にくはへて
居
(
ゐ
)
ました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
たゞ
自分
(
じぶん
)
が
今
(
いま
)
坐
(
すわ
)
つてゐる
疊
(
たゝみ
)
の
色
(
いろ
)
や、
天井
(
てんじやう
)
の
柾目
(
まさめ
)
や、
床
(
とこ
)
の
置物
(
おきもの
)
や、
襖
(
ふすま
)
の
模樣
(
もやう
)
などの
中
(
なか
)
に、
此
(
この
)
屏風
(
びやうぶ
)
を
立
(
た
)
てて
見
(
み
)
て、
夫
(
それ
)
に、
召使
(
めしつかひ
)
が
二人
(
ふたり
)
がゝりで
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
処
(
ところ
)
が、
母様
(
おつかさん
)
と
私
(
わたし
)
とのほか
知
(
し
)
らないことをモ
一人
(
ひとり
)
他
(
ほか
)
に
知
(
し
)
つてるものがあるさうで、
始終
(
しゞう
)
母様
(
おつかさん
)
がいつてお
聞
(
き
)
かせの、
其
(
それ
)
は
彼処
(
あすこ
)
に
置物
(
おきもの
)
のやうに
畏
(
かしこま
)
つて
居
(
ゐ
)
る
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ホウ、君はそこの
床
(
とこ
)
の
間
(
ま
)
にポツンと
載
(
の
)
っている変な
置物
(
おきもの
)
に目をつけておいでのようですな。そうです、君の仰有るとおり、それは
加減蓄電器
(
バリコン
)
の
壊
(
こわ
)
れたものなのですよ。
壊れたバリコン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ちらりと磯吉を見て、マスノもやはりあとをいわずに
床
(
とこ
)
の
間
(
ま
)
を指した。そこにはハガキ型の小さな
額縁
(
がくぶち
)
にいれた一本松の下の写真が、
木彫
(
きぼり
)
の牛の
置物
(
おきもの
)
にもたせかけてあった。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
▼ もっと見る
それは、
死
(
し
)
ぬだろう。しかし、もう
置物
(
おきもの
)
にされて
古
(
ふる
)
いのだから、あてにならんが、それより、もっとおそろしい
毒薬
(
どくやく
)
を
見
(
み
)
たことがあるよ。ただ
見
(
み
)
ただけでは、つまらん
白
(
しろ
)
い
粉
(
こな
)
さ。
天女とお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
又
(
また
)
お
床
(
とこ
)
の
間
(
ま
)
には一
幅
(
ぷく
)
の
女神様
(
めがみさま
)
の
掛軸
(
かけじ
)
がかかって
居
(
お
)
り、その
前
(
まえ
)
には
陶器製
(
とうきせい
)
の
竜神
(
りゅうじん
)
の
置物
(
おきもの
)
が
据
(
す
)
えてありました。その
竜神
(
りゅうじん
)
が
素晴
(
すば
)
らしい
勢
(
いきおい
)
で、かっと
大
(
おお
)
きな
口
(
くち
)
を
開
(
あ
)
けて
居
(
い
)
たのが
今
(
いま
)
も
眼
(
め
)
の
前
(
まえ
)
に
残
(
のこ
)
って
居
(
お
)
ります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
雲は光って
立派
(
りっぱ
)
な
玉髄
(
ぎょくずい
)
の
置物
(
おきもの
)
です。四方の空を
繞
(
めぐ
)
ります。
チュウリップの幻術
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
遠
(
とほ
)
くの
方
(
はう
)
に
堤防
(
どて
)
の
下
(
した
)
の
石垣
(
いしがき
)
の
中
(
なか
)
ほどに、
置物
(
おきもの
)
のやうになつて、
畏
(
かしこま
)
つて、
猿
(
さる
)
が
居
(
ゐ
)
る。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“置物”の解説
置物(おきもの、en: Okimono)とは、「展示用の装飾」ないしは「装飾された物」を意味する日本語の語句である。床の間や仏壇に置かれることが多い。
(出典:Wikipedia)
置
常用漢字
小4
部首:⽹
13画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“置”で始まる語句
置
置炬燵
置去
置土産
置床
置文
置屋
置処
置毒
置目