“置床”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おきどこ90.0%
おきとこ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もう一人、置床おきどこの柱に小判が入つてゐる事を知つて居る者があつた筈だ。それを思ひ出しさへすれば、盜人はすぐ捕まる——が」
安手な置床おきどこのある二階の八畳で待っていると、主事と名乗ったさっきの男が、蒼白い肌の艶をみせた、四十三四の肥りかげんの中年の女を連れて入ってきて
雲の小径 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
半七は起って次の間へゆくと、ここは横六畳で、隅の壁添いに三尺の置床おきとこがあって、帝釈たいしゃく様の古びた軸がかかっていた。
半七捕物帳:05 お化け師匠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)