“おきどこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
置床100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雨戸のうちは、相州西鎌倉乱橋みだればし妙長寺みょうちょうじという、法華ほっけ宗の寺の、本堂にとなった八畳の、横に長い置床おきどこの附いた座敷で、向って左手ゆんでに、葛籠つづら革鞄かばんなどを置いたきわに、山科やましなという医学生が
星あかり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
祖師像を描いたのを懸けてあるだけの——その置床おきどこの板へ、竹の節を据えた。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
杵屋お登久はべんべら物の半纏はんてんの襟を揺り直しながら笑い顔をして半七をむかえた。彼女は松吉が裏口に忍んでいるのを知らないらしかった。半七は奥へ通されて、小さい置床おきどこの前に坐った。
半七捕物帳:08 帯取りの池 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)