紙包かみづゝみ)” の例文
やまといた牛肉ぎうにく鑵詰くわんづめが三ぼん菓子くわしでもあるかとおもちひさな紙包かみづゝみかためた食鹽しよくえんの四つ五つとがた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
女は紙包かみづゝみふところへ入れた。其手を吾妻あづまコートからした時、白い手帛ハンケチを持つてゐた。鼻の所へ宛てゝ、三四郎を見てゐる。手帛ハンケチぐ様子でもある。やがて、其手を不意にばした。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
下駄げたとほくへばされたり、ころがつたり、紙包かみづゝみもちおとしたりしてこゑあひまじつた。彼等かれらにはへおりてからおもむろにかみひらいて小豆飯あづきめしつまんでべた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
美禰子は一寸ちよつと三四郎のかほを見たが、其儘さからはずに、紙包かみづゝみを受け取つた。然し手に持つたなり、しまはずにながめてゐる。三四郎もそれを眺めてゐる。言葉がすこしのあひだれた。やがて、美禰子が云つた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「はてな、ふとこれえたはずだつけが」とかね博勞ばくらうふところから周圍あたりさがしてそばちたちひさな紙包かみづゝみにして
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)