相応さうおう)” の例文
旧字:相應
すると相応さうおうあきなひもあるから、あきなだかうちよりめて置いて、これを多助なすけあづけたのが段々だん/\つもつて、二百りやうばかりになつた。
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
いわし天窓あたま信心しん/″\から、それでも命数めいすうきぬやから本復ほんぷくするから、ほか竹庵ちくあん養仙やうせん木斎もくさいない土地とち相応さうおう繁昌はんじやうした。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ボートはぐ、水練すゐれんる、自転車で乗廻のりまはす、うまる、学科には平生へいぜい苦心くしんせんのであつたが、く出来ました、試験しけん成績せいせき相応さうおうよろしかつた、わたしと来ると
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
長吉ちやうきちにはもつと身分相応さうおう立身りつしんみちがありさうなものだといふ気がした。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
覚悟かくごのことで、あし相応さうおう達者たツしや、いやくつせずにすゝんだすゝんだ。すると、段々だん/″\またやま両方りやうはうからせまつてて、かたつかへさうなせまいことになつた、ぐにのぼり
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)