はヽ)” の例文
はヽさまとならではおにもかじ、觀音かんのんさまのおまゐりもいやよ、芝居しばゐ花見はなみはヽさましよならではとこの一トもとのかげにくれて
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ですがわたしは、そのひとわたしの「みのはヽ」であるといふことをたしかめるのをおそれました。やつぱりよそのおばさんです。私は、さう思つてゐねばなりませんでした。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
んだのではない、んだのではない、あれは芝居しばゐといふものだとはヽなみだをふいてくれた。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
いとしきこととひかけては幾度いくたびはヽそでしぼらせしが、そのはヽにもまた十四といふとし果敢はかなくわかれていま一つのいたはしさ、かの學士がくしどの其病床そのびやうしよう不圖ふとまねかれて盡力じんりよくしたるが原因もととなり
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
健作けんさくはヽでございます。学校がつかうではもう常住じやうぢう健作けんさくがお世話様せわさまになりますとてね」
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
不幸ふかう由來もとさとめて、ちヽこひはヽこひしの夜半よはゆめにも、かぬさくらかぜうらまぬひとりずみのねがかたくなり、つヽむにもれ素性すじやうひとしらねばこそ樣々さま/″\傳手つてもとめて、香山かやま令孃ひめくるしく
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)