最愛さいあい)” の例文
かれ最愛さいあいちゝ濱島武文はまじまたけぶみは、はるかなる子ープルスで、いま如何いかなるゆめむすんでるだらう、少年せうねんゆめにもかくした母君はゝぎみ春枝夫人はるえふじんは、昨夜さくやうみちて、つひその行方ゆくかたうしなつたが
子爵ししやくきみ最愛さいあいのおもひものなど、桐壼きりつぼ更衣かういめかしきがたなるが、此奧方このおくがたねたみつよさに、可惜あたらはなざかり肺病はいびやうにでもなりて、形見かたみとゞめし令孃ひめならんには、父君ちヽぎみあいいかばかりふかかるべきを
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
最愛さいあいの手か、たましひか。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
成程なるほどわたくし今朝けさ未明みめい櫻木大佐等さくらぎたいさらともいへつたのは、少年せうねんやすらかなるゆめむすんでつたあひだで、其後そのゝち目醒めざめたかれは、いつもとちがひわたくし姿すがたえず、また最愛さいあい稻妻いなづまらぬので
おきては別莊守べつそうもりの夫婦ふうふのみなれど最愛さいあいむすめ病氣びやうきとのことなり本宅ほんたくよりの使つかたへければことによそへて杉原すぎはらのことはするに本宅かしこにも此頃このごろさらにまゐたまはずといふるにてもなんとしたまひしにや我心わがこゝろ
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あら、青む最愛さいあいびとよ。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)