“我心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わがこころ40.0%
わがこゝろ30.0%
がしん10.0%
わがこヽろ10.0%
わがむね10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ハッと思った途端に、私はこの時初めて、れと我心わがこころに帰って、気が付いてみると、そんな砂利じゃりの上に、横ざまに倒されている。
死神 (新字新仮名) / 岡崎雪声(著)
むねのなやみにのおそろしく、おもへば卑怯ひけふ振舞ふるまひなりし、おこなひはきよくもあれこゝろくさりの棄難すてがたくばおな不貞ふていなりけるを、いざさらば心試こゝろだめしにはいまゐらせん、殿との我心わがこゝろ見給みたま
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「どうなされたのじゃ。おもとはまたあれほど、御仏へ返し参らせてある我心がしんを出して、むかしのような悪業をしたのではないか」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たヾねかしとすてものにして、部屋へやよりそとあしさず、一心いつしんくやめては何方いづかたうつたふべき、先祖せんぞ耻辱ちじよく家系かけいけがれ、兄君あにぎみ面目めんもくなく人目ひとめはずかしく、我心わがこヽろれをめてひる
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
されど我は身を起すこと能はず、又聲を出すこと能はずして、徒らに身を悶え手を振るのみ。我は死の我心わがむねに迫りて、心の裂けんと欲するを覺えたり。