心中しんちゆう)” の例文
あいちやんは心中しんちゆうすこぶ不安ふあんかんじました、たしかにあいちやんは女王樣ぢよわうさまとは試合しあひをしませんでしたが、何時いつ其時そのときるだらうと思つて居ました
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
這麼事こんなことおそれるのは精神病せいしんびやう相違さうゐなきこと、と、かれみづかおもふてこゝいたらぬのでもいが、さてまたかんがへればかんがふるほどまよつて、心中しんちゆう愈々いよ/\苦悶くもんと、恐怖きようふとにあつしられる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
そして心中しんちゆうひそかに不平ふへいでならぬのは志村しむらかならずしも出來できないときでも校長かうちやうをはじめ衆人みんながこれを激賞げきしやうし、自分じぶんたしかに上出來じやうできであつても、さまでめてのないことである。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
○宗教上の信仰を有する人は、かかる時こそ宗教の加護を受くべきである。観音の額には無所畏むしよゐの三字が示してあるではないか。不動尊は不動経に、我は衆生しゆじやう心中しんちゆうぢゆうすと説いてあるではないか。
日本大地震 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
人よ、いまし心中しんちゆうの深淵さぐりしものやある。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
かれはハヾトフが昨日きのふことおくびにもさず、にもけてゐぬやうな樣子やうすて、心中しんちゆう一方ひとかたならず感謝かんしやした。這麼非文明的こんなひぶんめいてき人間にんげんから、かゝ思遣おもひやりをけやうとは、まつた意外いぐわいつたので。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
人間どもの心中しんちゆうなさけたねを植ゑたまへ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)