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いえ
ふりがな文庫
“
否
(
いえ
)” の例文
『
否
(
いえ
)
、
然
(
さ
)
うぢやないのです。』ミハイル、アウエリヤヌヰチは
更
(
さら
)
に
云直
(
いひなほ
)
す。『
其
(
そ
)
の、
君
(
きみ
)
の
財産
(
ざいさん
)
は
總計
(
そうけい
)
で
何位
(
どのくらゐ
)
と
云
(
い
)
ふのを
伺
(
うかゞ
)
うのさ。』
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
『
否
(
いえ
)
。』とお利代は何氣ない顏をしてゐる。『あら、何處へ行つてらしつたんですか? お
髮
(
ぐし
)
に木の葉が附いて。』
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
ぱちぱちと音のするばかり、大蚊帳の
継穴
(
つぎあな
)
が、何百か、ありッたけの目になりました。——蚊帳の目が目になった、——
否
(
いえ
)
、それが一つ
一
(
びと
)
つ人間の目なんです。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
否
(
いえ
)
、高貴の方々が汽車の中からあれは誰かとお尋ねになると返答に困るというで」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
僕はそれを見て可哀相で
耐
(
たま
)
らんので、そのあとで心を籠めて慰めようと、一二言言ひかくると、
彼女
(
かれ
)
は曰くサ、
否
(
いえ
)
ネ、向うが
鐵鎚
(
かなづち
)
で此方も鐵鎚なら火も出ませうけれど、此方は眞綿なんですからね
一家
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
▼ もっと見る
「
否
(
いえ
)
、結婚は致しませぬ」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
否
(
いえ
)
ポチの
未刊童謡
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
「
否
(
いえ
)
」
銭形平次捕物控:046 双生児の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『
否
(
いえ
)
、そうじゃないのです。』ミハイル、アウエリヤヌイチは
更
(
さら
)
に
云直
(
いいなお
)
す。『その、
君
(
きみ
)
の
財産
(
ざいさん
)
は
総計
(
そうけい
)
で
何位
(
どのくらい
)
と
云
(
い
)
うのを
伺
(
うかが
)
うのさ。』
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
『
否
(
いえ
)
。』とお利代は何気ない顔をしてゐる。『アラ、何処へ行つてらしつたんですか? お
髪
(
ぐし
)
に木の葉が附いて。』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
些
(
ちっ
)
とは不義理、
否
(
いえ
)
、父さんやお母さんに、不義理と言うこともありませんけれど、ね、私は
生命
(
いのち
)
かけて、きっとですよ。今夜にも、寝ないでお待ち申しますよ。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
否
(
いえ
)
」
銭形平次捕物控:046 双生児の呪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
(
否
(
いえ
)
、
何
(
なん
)
の
貴僧
(
あなた
)
。お
前
(
まい
)
さん
後程
(
のちほど
)
に
私
(
わたし
)
と
一所
(
いつしよ
)
にお
食
(
た
)
べなされば
可
(
いゝ
)
のに。
困
(
こま
)
つた
人
(
ひと
)
でございますよ。)とそらさぬ
愛想
(
あいさう
)
、
手早
(
てばや
)
く
同一
(
おなじ
)
やうな
膳
(
ぜん
)
を
拵
(
こしら
)
えてならべて
出
(
だ
)
した。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
否
(
いえ
)
、何んとも、別に。』と言つて、智惠子は意味ありげに、目で吉野を仰いで、そして
俯向
(
うつむ
)
いた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
否
(
いえ
)
、
私
(
わたくし
)
の
兩親
(
りやうしん
)
は、
身體上
(
しんたいじやう
)
の
處刑
(
しよけい
)
は
非常
(
ひじやう
)
に
嫌
(
きら
)
つて
居
(
ゐ
)
たのです。』
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「さて、どうも
更
(
あらたま
)
りましては、何んとも
申訳
(
もうしわけ
)
のない
御無沙汰
(
ごぶさた
)
で。
否
(
いえ
)
、もう、そりゃ実に、
烏
(
からす
)
の鳴かぬ日はあっても、お
噂
(
うわさ
)
をしない日はありませんが、なあ、これえ。」
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
『
否
(
いえ
)
、子供達と。』と、ウツカリ言つたが、智恵子は妙に気が引けた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
否
(
いえ
)
、
私
(
わたくし
)
の
両親
(
りょうしん
)
は、
身体上
(
しんたいじょう
)
の
処刑
(
しょけい
)
は
非常
(
ひじょう
)
に
嫌
(
きら
)
っていたのです。』
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
(
否
(
いえ
)
ぢやあござんせぬ、それ、それ、お
法衣
(
ころも
)
の
袖
(
そで
)
に
浸
(
ひた
)
るではありませんか、)といふと
突然
(
いきなり
)
背後
(
うしろ
)
から
帯
(
おび
)
に
手
(
て
)
をかけて、
身悶
(
みもだえ
)
をして
縮
(
ちゞ
)
むのを、
邪慳
(
じやけん
)
らしくすつぱり
脱
(
ぬ
)
いで
取
(
と
)
つた。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
否
(
いえ
)
、何ともありませんよ。
怎
(
ど
)
うかなすつたんですか?』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
否
(
いえ
)
、
誰
(
たれ
)
でも
然
(
さ
)
う
申
(
まを
)
します
那
(
あ
)
の
森
(
もり
)
から三
里
(
り
)
ばかり
傍道
(
わきみち
)
へ
入
(
はい
)
りました
処
(
ところ
)
に
大瀧
(
おほたき
)
があるのでございます、
其
(
そ
)
れは/\
日本一
(
にツぽんいち
)
ださうですが
路
(
みち
)
が
嶮
(
けは
)
しうござんすので、十
人
(
にん
)
に
一人
(
ひとり
)
参
(
まゐ
)
つたものはございません。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
否
(
いえ
)
。些とも。』
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
否
(
いえ
)
、塩気を嫌うと見えまして、その池のまわりには
些
(
ちっ
)
ともおりません。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
否
(
いえ
)
、何の因果か、あのくらい世の中に嫌われるものも少のうござる。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“否”の意味
《名詞》
(ヒ)反対。不承認。
(いな)そうでないこと。
《感動詞》
(いな、いや)いいえ。そうではない。
(出典:Wiktionary)
否
常用漢字
小6
部首:⼝
7画
“否”を含む語句
否々
実否
諾否
否定
否応
良否
否諾
臧否
嫌否
安否
賛否
成否
否應
佳否
否認
實否
拒否
在否
運否天賦
適否
...